「ピアノ協奏曲Op7」クララ・シューマン作曲 

この曲はあたかもパッチワークのような曲である。というのはがっちりとしたベートーベンの(例えばピアノ協奏曲5番2楽章)の構成をあたかも否定するかのようなカラーや小品で織り合っているからである。カラーの表現はクララの女性的センスを思わせ、小品は恋人シューマン小品曲の個性をとりいれたと思われる。まるでウィンドウショッピングでガラス窓をみていっているかのような楽しさも味わえる。そして圧巻は2楽章のピアノとチェロのきれいな2声の対立で甘く情熱的な上品な旋律は、ピアノの高音部は女性自身の声を思わせチェロの低い音は恋人男性の声を思わせる。後は我にかえった様にクララのパッチワーク音楽にもどっていく。  ワインで表現するとボーヌ・ロマネの村名のない様々な作り手によるワインで時には熟成の早く、やや軽めのワインや、また一方これから10年の熟成が必要なパワーをひめたすばらしいワインすべてを想像できる。いずれも構えずに気楽に楽しめる掘り出し物の面白さである。

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ヴォーヌ・ロマネ村の特徴。サクランボなどのピノ・ノワール本来の果実香の他にスミレなどの花やなめし革、トリュフ、等幾重にも広がる厚味と複雑さは他の村と一線を画す。甘草、 八角などスパイシーな香りは若い時のポテンシャルの豊かさの表れ。 変化していく香りと力強い味わいを、時間をかけて味わなければ、冒涜的。

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